雑草及び農業残渣の処理と利活用に関する実証実験の実施について

2018/08/13 UP

〈ニュースリリース〉無価物、未利用資源の利活用手段を検討するため、合同実証実験を実施します!

 資源循環の新たな価値創出に取り組むリマテック東北株式会社(野村朋員社長、大船渡市)とワインの製造販売を手がける株式会社スリーピークス(及川武宏社長、同)及び、大船渡地区のまちづくりに取り組む株式会社キャッセン大船渡(田村滿社長、同)は、本年8月から三者合同により、シードルの原料となるりんごの栽培工程において発生する摘果りんごや、キャッセン大船渡エリアにおいて除去した雑草などの無価物、未利用資源の利活用に関し、乾燥機を用いて水とそれ以外とに分離し、それらを農業用途その他へと利活用する方法を検討するため、実証実験をおこなうことを発表致します。

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【実施概要】
■背景
①資源循環に関すること
・価値を見いだせずに廃棄されている資源は多数存在する
・無価物の再利用、活用に関する実験や検討は世界中で取り組まれ、その可能性への期待が高まっている
・リマテック東北は東北地方の廃棄物再資源化の担い手として、様々な実験を行なうトップリーダーである

②シードルの製造に関すること
・シードルの原料となるりんごの生育環境を維持するためには、摘果作業が肝要であるが、同作業においては大量の摘果りんごが発生し、その処理方法には課題がある
・シードルやワインの原料となるりんごやぶどうの生育のため、適した肥料の開発が求められている

③キャッセン大船渡エリアのまちづくりに関すること
・上物整備の進む同エリアでは、主として公共空間(河川、道路沿い植栽帯など)や低・未利用地への雑草の繁茂による、環境的・景観的な影響が大きい
・今年の4月にはキャッセン大船渡エリアを主たる活動場所とする任意団体「おおふなと花の会」が発足し、キャッセンと連携して、公共空間を含むエリア内の除草や花植えなど、環境美化活動に取り組んでいるが、除草後のゴミ処理は九戸の処理場まで運ばなくてはならない状況
・キャッセンは東北で二つしかない「都市再生推進法人」の一つとして、持続的なまちづくりに資する責務があり、持続的な環境保持の手法を検討しているところである

■目的
①経済的で環境効率の高い資源循環の方法を考案すること
②シードルの製造効率と品質の向上に資すること
③キャッセン大船渡エリアの景観的な魅力を高めること
④無価物に新しい価値を与えること(水、肥料など)

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■お問い合わせ先
・全般に関する問合せ総合窓口(キャッセン大船渡 担当:臂)
・乾燥プラントなど資源循環のための機構に関すること(リマテック東北 担当:野村)
・摘果りんごの問題点、これから期待すること(スリーピークス 担当:及川)
・キャッセン大船渡エリアの環境美化に関すること(キャッセン大船渡 担当:臂)

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株式会社キャッセン大船渡
〒022-0002 大船渡市大船渡町字野々田10-3 TEL/FAX:0192-22-7910